コロナ禍で全ての面接がオンラインでした。そのオンライン面接の準備として私自身がやってよかったことを紹介したいと思います。ざっくりこんな感じです。
Step.1からStep.3までは通常の面接準備と変わらないので、不要の方はStep.4またはStep.5などを見ていただけると幸いです。
TOC
Step.1 自分のことを知る
どんな会社を検討するにせよ、自分がどんな人で、どんな経験をして、何が得意不得意か理解することが最重要です。最低でも、下記の点について掘り下げておきましょう。私はマインドマップを使用してまとめました。
- 経験(特に現職)
- 性格
- 得意・不得意
- 趣味
おそらくですが、経験と趣味あたりはスラスラと書けると思うのですが、性格や得意不得意については少し苦労するかもしれません。苦労するならば、他の人に聞いていみるのも手ですし、下記の書籍のようなものを利用するのもおすすめです。
ストレングスファインダーは、ウェブでテストを受けることによって自分の強みをこのようにレポートとして出力してくれます。性格に関することで、転職のたびにやる必要もないので、人生一回の出費だと思って実施するのをおすすめします。
Step.2 会社のことを知る
自分のことが理解できたら次は、会社のことを知りましょう。Googleを例に取ると、会社は様々な情報を外部に公開していることがわかります。Googleについてというページでは、会社の歴史や何に重きをおいているかなどの情報を得ることができます。
参考 Googleについてまた、採用プロセスなどについても公開されていたりすので必ず目を通すようにしましょう。
参考 Googleの採用プロセスこれらは基本で、職種にあわせて詳しく調べることが重要となります。
- どんなプロダクトやサービスが有るのか
- 競合はどこか?
- 会社の状況は?
こういったことを調べるようにしましょう。
また、会社のホームページで全て調べるのにも限界があるので、Linkedinなどで知り合いの知り合いがいないか確認して、その人に聞いてみましょう。ただし、個人からの情報はある程度バイアスが掛かっている可能性があるので、鵜呑みにしようにしてください。
Step.3 よくある質問に答えを用意する
面接を予定している場合には、必ずよくある質問に対して答えを用意しておくようにしましょう。よくある質問に絞る理由は3つです。
- どんなサイズの会社でも聞かれる可能性が高いので効率がよい
- 質問に対して答えるプロセスを準備の段階で学ぶ
- 面接の予行演習になる
まず、「よくある」質問なので、どんな会社でも聞かれる事が多く汎用的です。例としてこのような質問があります。
- 今までで一番つらかったことは?
- 今までで一番達成したと感じたことは?
- どうして転職しようと考えていますか?
- 転職して何をしたいと考えていますか?
- 後悔していることは?
- 他の部署と仕事をするときに気をつけていることは?
- 理不尽なことに対する対応はどうしますか?
- 無理難題を頼まれたとはありますか?
- チームに貢献したときは?
- あなたの強みと弱みは?
これらの質問に対して答えを用意しておくことで、面接では柔軟に対応することができます。
例えば、面接官から「2番目につらかったプロジェクトはなんですか?」聞かれた場合には、1番つらかったことを話しましょう。続いて、1番目や3番目を聞かれた場合には「無理難題を頼まれたとき」の話をしたりすることで乗り切れます。よくある質問に対して、答えを用意しておくことで少しトリッキー質問もある程度カバーできます。
続いて、質問に答えるプロセスを学ぶという点です。
例えば、「辛かったプロジェクトはなにか?」を例に取って話します。この質問に対して「Aというプロジェクトでは、顧客からのプレッシャーとタイトなスケジュールが辛かったです。」と答えてしまうと不十分です。必ずこの回答を深堀りして置くようにしましょう。現段階でスラスラ言える必要はありませんが、各ポイントを深堀りしてください。
- どんなプロジェクトだったのか?
プロジェクトの概要を説明しましょう。 - プロジェクト内での役割は?
プロジェクトでどんな仕事をしていたのか説明しましょう。これが次の職種に結びつくのであればなお良しです。 - どうして辛く感じたのか?
どうして辛かったのか、説明しましょう。面接の準備の段階では、辛かった大本の原因を究明をしておくと訓練になります。例えば、金融業界のお客様でシステムに対する要件が厳しくプレッシャーがあった。とか、元々予定していた作業に加え、追加の機能要望がありスケジュールがタイトになったとかですね。 - プロジェクトはどうなったのか?
プロジェクトがどうなったのか説明するようにしましょう。ちなみに、大失敗しましたという結論であれば、あまり良い例ではないので別の例を考えましょう。面接官が人生で一番辛いかどうかなんて判断できないので、本当に一番つらく大失敗したプロジェクトを持ってくる必要はありません。 - 今後のプロジェクトでは活かせるポイントはあるのか?
プロジェクトから学んだことを話しましょう。大したことではなくてもいいので、改善する姿勢を見せることが重要です。
このように、質問を深堀りする練習をすることで、面接中に別の質問をされても同じ用に思考プロセスを走らせるようになります。
最後に、自分の口で説明する練習をしてください。これは、よくある質問に対する回答を答えられるようになるという訓練だけでなく、練習していない質問に対しても有効です。なぜなら、答えな用意していない質問に対しても同じ用に思考プロセスを走らせて説明する必要がありためです。その際は、簡潔にわかりやすくを心がけましょう。
Step.4 面接官のことを調べる
オンライン面談ですと、面談の予定がカレンダーのインビテーションで送られてくる場合があり、面接官の情報を事前に教えていただける場合があります。その場合には、必ずオンライン上に情報がないか確認するようにしましょう。その人のことをストーカーのように調べまわるのではなく、SNSで公開している経歴はないか、オンラインの記事を書いていないか、イベントで登壇していないか、などで十分です。
これをする理由は、自分の印象を良くするためです。
ただ、〇〇さんこんなことしてますよね?と話を振ってしますと、ストーカーみたいで気持ち悪がられるので、最後に質問タイムなどがあったときに、そういった話になるような質問をしましょう。Aという技術についてのエキスパートである情報を得られたのであれば、それとなく「御社では、Aという技術を使った製品を開発していますが、競合と比べてどのような強みがあるのでしょうか?」聞いてみるなどですね。面接の結果を直接左右するようなことはないと思いますが、好印象を与えることもできると思います。
Step.5 オンライン面接前と面接中の注意
最後に、オンライン面接の注意です。まず
面接中に使うカンペを用意しておくのはやめましょう。
私の経験上、カンペを見てしゃべるといいことがありません。
- まず、相手にわかってしまう場合があります。用意していた質問がきた場合、「答えを探して書いてある内容をしゃべる」という形になるのですが、面接官には違和感を感じます。なぜか、答えるまで少し時間が相手からスラスラとしゃべり始めるためです。
- 次に、カンペの安心感から意図しない質問への動揺が大きくなります。また、カンペがあるから準備をおろそかにしたりすると、面接でカンペにないような質問ばかりきて、練習不足で満足の行く結果を得られないためです。
上記の理由から、必ず準備をしっかりおこなってカンペ無しで臨むようにしましょう。
その代わりに、オンライン面接の特徴を生かして下記のことをしてみるのをおすすめします。
- 「ゆっくりしゃべる」、「落ち着く」などの面接に冷静に対処する手助けとなるような言葉を目の見えるところにおく。これにより、面接中冷静に戻れます。
- 面接直前までの時間を利用してリラックスする。散歩したり、音楽を聞いたり、シャワーを浴びたりと自分の力を最大限に出せるようなことをしてみても良いもしれません。
さいごに
コロナ禍でオンライン面接が一般的になってきました。基本的には会社に出向いて面接を行うときと同じような準備が必要です。オンラインだからとカンペを利用しようとしたりすると、逆に失敗してしまうのでやめるようにしましょう。そこに加え、オンライン面接という特徴を利用し、自分の力を最大限発揮するようにしましょう。