投資家への道 9日目。引き続き投資信託の商品を見ていきます。今日は全世界の株式に投資しているeMAXISSlim全世界株式を詳しく見ていきます。
本記事のまとめは以下のとおりです。
本記事のまとめ
- eMAXISSlim全世界株式(オール・カントリー)は全世界の株式市場に投資
- 全世界に投資する商品を比べてもあまり大差はない
- 米国だけじゃ不安。長期的に世界全体に投資したい。という長期投資家向け
今日の流れは以下のとおりです。
TOC
前置き
投資初心者には、始めやすそうな投資信託をまずは始めてみようと思っているところです。
前回と引き続きランキングにランクインしている投資信託商品を見ていきます。これら5つは買付金額ランキングから取得しました。
- eMAXISSlim米国株式(S&P500)
- 楽天・全米株式インデックス・ファンド
- 楽天日本株3.8倍ベア
- 楽天日本株4.3倍ブル
- eMAXISSlim全世界株式(オール・カントリー)(今日はこれ)
eMAXISSlim全世界株式とは?
eMAXISSlim全世界株式は、全世界の株式に投資する投資信託商品です。全世界というのは、日本を含めた先進国や新興国を含んだもので、MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックスに対して連動するようになっています。特徴は以下のとおりです。
- 世界中の株式市場に投資
- MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックスに連動。
- 購入時手数料0%
- 運用管理費用0.1144%
MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックスとは?
MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックスは先進国23カ国、新興国26カ国に投資し、11セクターをまたいだ3000以上の構成要素をカバーしているとMSCIのページにかかれております。目論見書によると、対象地域とそれぞれの比率は以下の通りです。
構成比率を見ていただければ分かる通り、半分以上はアメリカ。先進国の割合は88%程度となっています。基本的には世界経済のトレンドに沿うと思えば良いので、先進国への影響が大きい事件やコロナなどの世界経済全体に与えるものがあると、価格が下落します。下記のグラフを見ていただけるとリーマンショックとコロナのあたりで大きく下げているのがわかると思います。
他の全世界型投資信託との違いは?
続いて他の全世界投資信託と比較してみましょう。連動するインデックスと運用管理費用は以下のとおりです。
商品 | 連動インデックス | 運用管理費用(%) |
eMAXISSlim全世界株式(オール・カントリー) | MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス | 0.1144 |
楽天・全世界株式インデックス・ファンド | FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス | 0.132 |
SBI・全世界株式インデックス・ファンド | FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス | 0.0682 |
たわらノーロード 全世界株式 | MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス | 0.132 |
また、直近3年間の値動きを比べてみると以下のとおりです。連動するインデックスに差はあれどほぼほぼ変わりません。
要するに、これらは手数料も値動きもあまり変わらない商品なのです。手数料だけ比較するとSBI・全世界株式インデックス・ファンドが低いので、新たに購入するという方はこの商品でも良いかもしれませんが、他の商品を持っている人はわざわざ購入商品を変える必要もないかもしれません。
米株式のみと全世界株式どっちが良いのか?
比較のためにeMAXISと楽天が扱っている米株式のみのものと全世界型のものを見てみましょう。
直近3年間だけみれば、米株式のみを扱ったほうがパフォーマンスが良いことがわかります。とはいえ、今後も全世界の平均よりも米国が良いとはわからないので、個人の判断で選んでください。現状GAFAMの存在が大きく、直近だと米国だけに投資したほうがパフォーマンスが良いと個人的には思っておりますが、10年20年は、この流れが変わってもおかしくない期間です。ですので、長期間を考えると全世界に投資するほうが初心者が買いやすいと感じます。
まとめ
eMAXISSlim全世界株式(オール・カントリー)を見てきました。特徴は以下のとおりです。
- 全世界の株式市場に投資
- 似たような商品と比べてもあまり大差はない
- 米国の比率は高いが他の地域に投資しているので、米国だけじゃ不安。長期的に世界全体に投資したい。という人向け
本日ランキングから勉強するシリーズは終わりにしたいと思います。今後株やETFなども見ていきたいのですが、まずは投資信託を始めるなら今何を買うのが良いのか個人的な意見を次回まとめたいと思います。
投資をこれから始めるという人に少しでもお役に立てば幸いです。