世界経済になぜ投資するのか?そして、これからどうなるのか?

投資信託を勉強してくると、世界経済が成長する前提で金融商品を購入する機会が増えてくるかと思います。なぜ、世界経済が成長するという前提が正しいのか、そして現在は上り調子なのか?という点を見ていきたいと思います。

本記事のまとめは以下のとおりです。

本記事のまとめ

  • 今後も成長すると考えている理由は、過去20年間世界経済が成長し、人口が増加、貧困率が減少しているため
  • 2020年の世界経済はマイナス成長
  • 2021年は上昇すると予想されているが、不確実な予想である

なぜ世界経済は良くなるという前提があるのか?

世界全体に投資する際には、世界経済が良くなるという前提をもとに投資していると思います。では、なぜそういうふうに考えているか見ていきたいと思います。あくまで、現時点での観測結果によるものですので、コロナなどの予想もできないことが起こることも考えられるため、これからも良くなるとはもちろん言えません。

過去20年を振り返ると、株価は上昇している

日経平均株価ACWI(MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス)S&P500の増減を過去20年間で比較してみましょう。過去20年のうちリーマンショックなどありつつも、長期的には上昇トレンドになっていることがわかると思います。

世界の人口は増加している

総務省の統計情報を見てみると、日本は2030年以降人口増加率がマイナスになると予想されています。それに比べ世界人口は少ないながらも増加するという予想です。このグラフでは2050年までの予想が出ており、ここ30年はまだ世界人口が上昇すると考えられます。人口が増える=経済が良くなるというわけではないですが、人口増加が著しい発展途上国の経済発展がきたいされることもあり、世界的にはよくなると考えられています。

貧困率は減っている

ファクトフルネスという本にも書いてあるとおり、データによると世界の貧困率は減っているという事実があります。そのため、先進国の成長率に勢いがなくなってきているかもしれませんが、発展途上国などの国がこれから長期的には成長する余地が多く残されていることも今後世界全体としては良くなると思われています。

コロナ禍での現在の世界経済は?

現在の世界経済がどうなのか見ていきましょう。IMF(国際通貨基金)が出している世界経済見通しに目をとしていきたいと思います。

2020年はマイナス成長

多くの人が予想している通り、2020年はマイナス成長-4.9%と予想されています。2021年にはプラス成長が予想されていますが、元通りになると考えられていません。つまり、これから2,3年という時間をかけて経済が回復していくと考えられています。

コロナにより予想も不確実性が高い

レポートにもかかれていますが、2021年に上昇志向になるという予想もかなり不確実なものと書かれています。コロナのピークが過ぎたと考えられる国もあるが、今後また第二のピークがくることもあります。また、今後の経済状況はワクチンの開発状況などに大きく左右されるため、楽観的に上昇すると考えるのも少しリスクがあります。

コロナ前と同じになることはない

投資をする上で気にしなければいけないのは、コロナを乗り越えたからと言って、前の状態に戻るわけではないことです。コロナがきっかけでデジタルトランスフォーメーションが促進されていることなどもあるので、今までと同じ用に投資し続けるのはリスクがあります。定期的に状況を中止し、自分のスタンスを合わせていく必要があります。

まとめ

長期的に投資信託を購入する上で、世界経済が良くなるという前提があります。どのようにこの前提が作られ、現在の世界経済がどう考えられているか見てきました。記述したとおり、今までは世界経済が良くなってきましたが、コロナなどの予想もできない出来事があるため、ずっと続くと考えるのはリスクがあります。しかしながら、長期的に考えると世界経済を良くしていこうという力が働き、時間をかけてコロナの経済危機を乗り越え、また上昇していく可能性も高いと思われます。

私個人的には、リスクをある程度とって資産運用するスタイルの人で長期的に積み立てるというスタンスならば、少額からでも積み立てていくのが良いかなと思います。そして、今後の世界経済の状況を注視し、資産配分を組み立ていく感じです。私も積立NISA枠を使って、このように投資していく予定です。

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