今回は、あおぞら銀行に投資するにあたって、必要な情報を紹介していきたいとおもいます。
本記事のまとめは以下のとおりです。
- 過去5年で売り上げは伸びているものの、利益は伸び悩んでいる
- 配当性向は50%をめざしており、利回りは5.85%と高い値。しかし、2020年度はコロナの影響により配当は下がる見込み
- 高配当な銀行株は他にもあるため、メガバンクなどと比較して納得行く場合にポートフォリオに加えてみてもいいかも
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あおぞら銀行はどんな会社?
あおぞら銀行は日本債券信用銀行が経営破綻し、2001年に商号を変更しあおぞら銀行として、個人向けも含めた銀行業務を行う会社である。グループには、証券会社や海外の金融業務を行う会社が含まれている。
あおぞら銀行によると、メガバンクや地方銀行とも違う中立的な立ち位置におり、都市にネットワークを持つものの、対面型の有人店舗は国内でも約20店舗と少ない銀行です。また、個人向けには、ネット上の支店であるBANK支店サービスを提供している。
業績は?
決算資料から過去5年間の経常収益(売上)と経常利益は以下のとおりです。
売り上げは順調に上がっていますが、利益は伸び悩んでいます。2020年度は不透明な経済環境から予想業績も見通しは暗い状況です。2021年にまた戻ってくるという予想になっておりますが、コロナ次第ということになるかと思います。
株価は?
直近5年間の株価になります。ここ5年間はどちらかという下落傾向にあり、コロナの影響で一層株価が下がっているという印象です。
2020年10月12日現在
- PER(株価収益率) 7.36倍
- PBR(株価純資産倍率) 0.49倍
という状況です。
財政状況は?
財政状況は、以下のとおりです。
- 2020年3月
- 自己資本比率 8.10%
- ROA 0.53%
- ROE 6.43%
銀行系はこれらの値が低く出る傾向がありますので、一般的な企業と同じ用に数値で判断が難しいです。そのため、直近数年と比較だけすると、自己資本比率やROA/ROEは下落傾向にあることがわかります。今後のコロナの影響も考えると少し楽観的には見れないと考えられます。
まとめ、買いなのか?
あおぞら銀行の配当利回りは5.85%で高配当投資をしている人にはかなり魅力的な株になると思います。PER/PBRだけ見ると、割安感があり買いたくなる気持ちがありますが、他の銀行系企業も同様の数値となっているため飛びつくのは少し早まっている感じがあります。
まとめです。あおぞら銀行の株を購入するにあたって知っておかなければいけないは以下のような点です。
- 売り上げは伸びているものの、利益は伸び悩んでいる
- コロナによる金融緩和もあり、銀行は低金利でお金を貸せるものの、経済全体の成長がない場合には、そこまで恩恵は受けづらいと思われます
- 配当性向は50%をめざしており、利回りは5.85%と高い値
- 2020年度はコロナの影響により配当は下がる見込み
高配当な銀行株は他にもあるため、ご自身で比較して納得行く場合にポートフォリオに加えてみてはいかがでしょうか?