投資家への道 8日目。引き続き投資信託の商品を見ていきます。前回と同様に人気の商品の一つを詳しく見ていきます。
本記事のまとめは以下のとおりです。
本記事のまとめ
- 楽天日本株4.3倍ブルは日経225に比べて4.3倍の値動きをする。リスク4.3倍
- 手数料も高いことから、長期的な投資を考えている人には向いていない商品。
- 短期的に投資して、大きく儲けたいという人には一考の余地がある商品かも
今日の流れは以下のとおりです。
TOC
前置き
投資初心者には、始めやすそうな投資信託をまずは始めてみようと思っているところです。
前回と引き続きランキングにランクインしている投資信託商品を見ていきます。これら5つは買付金額ランキングから取得しました。
- eMAXISSlim米国株式(S&P500)
- 楽天・全米株式インデックス・ファンド
- 楽天日本株3.8倍ベア
- 楽天日本株4.3倍ブル(今日はこれ)
- eMAXISSlim全世界株式(オール・カントリー)
楽天日本株4.3倍ブルとは?
楽天日本株4.3倍ブルとは、以前話ししたベア型の逆のブル型投資信託になります。「4.3倍ブル」の意味は、日本の株式市場の値動きに対して4.3倍程度の成果になるようめざす商品ということです。
投資対象地域は、日本の株式。投資対象は日本の株価指数先物取引および日本の短期公社債です。具体的な株式指標は書かれていませんが、日経225の株式に連動すると思えば良さそうです。ざっくり特徴を以下のようにまとめました。
- 日本の株式市場に連動。(同じ方向)
- 4.3倍ブル型
- 購入時手数料0%
- 運用管理費用1.243%
株式市場4.3倍ブル型とは?
先程書いたとおり、株式市場に連動しています。日本の株式市場にとって代表的な指標である日経平均株価とTOPIXと比較していきましょう。月次レポートから取得した基準価格のグラフは以下のとおりです。
同じ期間の日経平均株価とTOPIXは以下のとおりです。
グラフの形状は概ねおなじになっていることが分かると思います。4.3倍の変動リスクはあるものの、日本の株式市場に投資しているという商品です。この4.3倍の変動というのは、日々の値動きに対して4.3倍の成果をめざすものですので、複数日またいだ期間で価格を比較した場合には単純に4.3倍にはなりません。実際にベア型のほうで計算していますので、そちらを見てみてください。
構成要素は?
投資対象は以下の通り、日経225の株式先物になります。4.3倍の値動きが発生する理由は先物に投資しているからですね。
結局どうなのか?
本商品は買付金額第4位の商品です。本日確認したランキングでもかなり上位にきており、ある一定以上の人気があることが伺えます。前回同様、私の投資方針には、あっていない商品となっています。そう考える理由は以下のとおりです。
4.3倍のリスク
株式の指数の値動きに対して、4.3倍も変動するためリスクも4.3倍となります。短期的に投資して大きくリターンを得るという投資方針ならば合っている商品かもしれませんが、長期的に資産を形成していく人向けではないですね。
手数料
手数料は、1.243%とかなり大きいです。1位や2位の商品とは約1%も異なり、1%も異なると30年間という長期間投資することを考慮すると全く無視できません。その点からも、この商品は長期的に投資を考慮している人には合っていないと考えられます。
まとめ
楽天日本株4.3倍ブルについて詳しく見ていきました。このようにランキングだけ見ていると、自分に全く合っていない商品もランクインしていることが分かったと思います。日本株式市場に投資するにしても自分に合う投資の仕方をする必要があることがわかりました。
投資をこれから始めるという人に少しでもお役に立てば幸いです。