外資系ITベンダーで働くための英語力は?

今日は外資系ITで働いていた経験を元にどれくらい英語力が必要なのかご紹介したいと思います。

【結論】どれくらい必要なの?

正確に言うと、どれくらい必要か「ポジション」によります。
以降は、ポジションごとにどれくらいを求められるのか説明したいと思います。

営業系の職種

営業系の職種は、基本的に日本の顧客との仕事がメインとなります。ただ、顧客への提案の際に、開発から情報を引き出したり、逆に顧客の要望をインプットしたりといくつかの場面で英語力が求められます。また、緊急で確認するような場合もあるため、最低でも電話会議でこちら側の要望を伝えられるレベルの英語力が求められます。

読み書きは必須で、週一程度で海外のチームに対して案件の情報共有をする場合があり、一方的にでも情報を共有できるレベルの英語力が求められる。

サポート系の職種

サポート系の職種も、顧客は日本人ですのでそこまで英語力はもとめられません。営業系の職種と異なり、英語の電話会議の頻度も少ないです。ただ、製品仕様に関する問い合わせなどをする場合が多く、読み書きは十分にできないといけません。加えて、新製品に関するトレーニングなどでは、英語で提供されていることが多く、リスニング力もある程度無いと苦労するでしょう。

読み書きは必須。トレーニングなどで、リスニング力が試される程度。

チーム内に海外メンバーがいる職種

日本の支社では、ざっくり営業的な職種とサポート的な職種の人が大半をしめていますが、その他にもマーケティングチームや総務、人事などチームがあります。そのチーム内に日本人だけでなく他の国のチームメンバーが含まれている場合、定期的なチームミーティングや上司との面談が英語になる可能性があり、相互的な英語のコミュニケーション力が求められます。

チームミーティングなども英語になりがちで、会議内で相互に英語で話ができる程度の英語力がひつよう。

筆者の体験談

私が外資系ITベンダーに入った際には、TOEICが480点程度でした。正直全くしゃべれない状況だったことを覚えています。このレベルの筆者が入社前と入社後にどういった経験をしたかご紹介したいと思います。

入社時の面接

ポジションによりますが、私のポジションは周りは日本人ばかりの部署でした。つまり、入社時の面接担当も全員日本人で、英語で入社面接というのもなかったです。履歴書にTOEICの点数を書く場合には、多少は見られると思いますが、本業の能力があれば、英語がだめという理由だけで落とされることは少ないと思います。

配属予定のチームは日本人だけだったので、面接で英語力は求められなかった。

業務での英語

入社後は製品のコンサルティングを行う部署に配属されました。基本的な仕事は、日本人のお客様相手に、自社製品を使ったシステムのコンサルティングをすることです。つまり、英語を聞いたり喋ったりすることはほとんどなく、専ら技術的な文書を読む際と海外のエンジニアにメールを送るときに英語を使うような状況でした。これで大抵の仕事は問題なくこなせていたと思います

読み書き程度の英語力で十分だった

英語の上達について

上記の通り、私が英語を使う場面は少なく文書を読むスピードや英文メールは改善されるものの、全く話したり聞いたりする能力が鍛えられることはありませんでした。つまり、ポジションによっては全く英語を使う必要がなく、外資系に働いているというだけでは、英語の能力が上達することはありませんでした。そのため、英語が少しでも喋れるようになるために、業務時間外に英会話を学びいく必要がありました。

英語を使う場面が少ないと、全く英語が上達しないので、上達したいならば業務とは別に勉強が必要となる

外資系ITベンダーにて英語がしゃべれるメリットとは?

ここまでご紹介した通り、英語は思ったよりも重視されない項目であることが多いです。そのため、通常の仕事を行う上ではあまり英語は必要なく、昇進のために英語力が必要というのもあまりありませんでした。結局の所、ポジションにあったスキルや経験があるかどうかが一番重要視されていたと思います。

とはいえ、英語がしゃべれるメリットはあります。例えばですが、

  • 海外との電話会議のときに大活躍
  • 英語を使ったメールの読み書きなどは仕事の一部なので、効率的になる
  • 英語ができると海外チームとのミスコミュニケーションが減り、仕事が捗る

という点です。英語ができるだけで仕事が効率化されるので、それにより昇進されやすくなるのもあるでしょう。そのため、間違いなくあった方が良いスキルとなります。

しかし、時に英語が喋れると言うだけで、周りから通訳のような仕事を任されたりする場面があります。その際は十分注意してください。なぜなら、本業がおろそかになり、周りから通訳ばっかりやらされることもあるためです。

英語を使えると、仕事の効率がアップ。必須スキルではないが、やはりあった方がいい

まとめ

今回は外資系ITベンダーに入るためには、どれだけ英語力が必要か経験を紹介させていただきました。想像していたよりも英語が必要でないことに驚かれた方も多いかと思います。また、入社後に英語を学ぶ補助金を提供しているような会社もありますので、英語がしゃべれないから外資系には入れないわけではありません。むしろ、一番重要なのはポジションで求められるスキルや経験ですので、そういったところは怠らないようにしましょう。

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