【初心者向けに解説】配当利回りの高いJTってどんな会社?

国内株式に投資するにあたって、初心者は何を見ていけばよいのか一緒に勉強していきたいとおもいます。

JTってどんな会社?

JTの正式名称は、日本たばこ産業株式会社です。タバコ、医薬、加工食品が主な事業内容になります。実際に営業利益比率を見てみましょう。

https://www.jti.co.jp/investors/individual/finance/index.html

見て分かる通り、営業利益の約88%をたばこ事業が占めています。

10/5現在の株価は、1958円前後で推移しており、配当利回りは7.86%になります。そのため、配当利回りランキングの上位にいつもランクインする企業です。

株価は?

続いて、今までの株価を見ていきましょう。みんなの株式よりお借りしました。こちらが約5年間の株価推移です。

5年間下がりづつけていることがわかると思います。この背景に何があるのか見ていきたいと思います。

大きな要因の一つにタバコ税の増税があります。主な事業であることから、タバコ税が増税されるだけで、喫煙者数の減少に繋がり結果的に売上が下がってしまうからです。

また、売上を見てみると分かる通り、国内タバコ事業は減少しています。喫煙者数が減っているので、如何に独占企業とはいえ、売上を維持するのは難しい状況です。その代わり海外タバコ事業が堅調となっていますが、コロナの影響もあり需要は消費量が減少しているという報告が決算にもあるため、これから株価がV字開府というのは難しいと思います。

財政状況は?

JTの財政に関する情報は以下のとおりです。

  • 2019年12月
  • 自己資本比率 47.90%
  • ROA 6.27%
  • ROE 13.16%

2019年12月時点では、自己資本比率も50%近く悪くない値です。しかしながら、この値は過去5年間で見ると減少傾向にあり、今後も減り続けるような状態になるのであれば、ある程度見方を変える必要が出てきます。

まとめ、結局買いなのか?

JTの株を購入するにあたって知って置かなければいけないは以下のような点です。

  • 国内でのたばこ喫煙者の減少は続いている
  • 海外タバコ事業は堅調
  • 総合で見ると売上/営業利益ともに右肩上がりではないものの底堅く推移
  • コロナやタバコに対する考え方から大きな増収増益は見込めない
  • 高い配当利回り
  • 自己資本比率も50%程度だが、ROEの値は低下傾向にあるため、今後注視していく必要がある。

業績の見通しは悪くないものの、自己資本比率も50%近くあり財務上問題があるとは感じられません。しかし、自己資本比率も低下傾向にあるため、トレンドをしっかり見ていく必要があると考えられます。

JTは高い配当利回りで有名な株になりますので、ポートフォリオに組み込む方が良いと言われてもいます。今後の見通しがあまり良くないので、逆張り的に買っていくのはリスクが大きいと思われます。とはいえ、分配金は減らさないなどのコロナ禍においても強気な姿勢が見れることから、ポートフォリオの小さな割合として保有するのは良いかもしれません。

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